ビバラックレポート01
クロスハート横浜 様

クロスハート栄・横浜です!

歯科衛生士 田中茂子さん

歯科衛生士 田中茂子さん

クロスハート栄・横浜のオープンより2年半、ビバラック(美歯楽)を使い始めて2年になります。

お口の中に食べカスを残さない事が口腔ケアの第一歩と考え、1日3回食後に歯みがきを実施しています。 自立されている以外の方はスタッフがお手伝いをさせて頂いています。

うがいの出来ない方もいらっしゃるので当然ビバラック(美歯楽)はなくてはならないモノになっています。皆様の歯がきれいなのはビバラック(美歯楽)と介護スタッフのおかげです。

施設概要

名称・所在地
名称 クロスハート栄
住所 〒247-0014 横浜市栄区公田町1020-5
電話番号 045-896-1233
ファックス番号 045-896-1235
WEBサイト http://www.crossheart.jp/
定員数(男性・女性) 120名(男20数名 女70名) 
平均年齢 84.3才
主な併設事業 ショートステイ(16床)
デイサービス(20名)
自立型デイサービス(10名)
入居者個人記録と家族への開示 ケアノート、家族へ開示あり
入居者の声の把握
苦情相談窓口 生活相談員、ご意見箱(施設長対応)
年間実績、苦情対応マニュアルの有無 9ヶ月で3件、改善3件
巡回頻度、
懇談会出席など
1日2回(朝、晩)
職員体制
  施設長 事務員 生活相談員 介護職員 看護職員 栄養士 調理員 機能訓練員
常勤 1 2 1 16 3 1     4
非常勤   3   36 9   13 1 4
入居者とケア職員の比 3対1
夜勤体制(夜勤者数) 5名
有資格者(介護福祉士、
社会福祉士、ケアマネージャー)
介福士4名
ケアマネ2名
ヘルパー2級以上??名
職員の平均年齢 32.1才
ボランティアの関わり方 現在は入居者の家族が中心
入居者状況
要介護度別人数 (H13.2.26現在)
5 4 3 2 1 要支援
人数 22 37 24 8 3  

とある1日の流れの中での介護状況

時間 介護内容
05:00 オムツ交換
06:00 起床
07:00  
08:00 朝食介助
09:00 口腔ケア介助
10:00 オムツ交換 又はトイレ誘導 入浴介助
11:00  
12:00 昼食介助
13:00 口腔ケア介助
オムツ交換 又はトイレ誘導
14:00   入浴介助
15:00 おやつ
16:00 オムツ交換 又はトイレ誘導
17:00  
18:00 夕食介助
19:00 口腔ケア介助
20:00 オムツ交換 又はトイレ誘導
21:00 就寝
22:00  
23:00  
00:00 オムツ交換
このようなプログラムが掲示されています。
今週の予定
ピアノ演奏(1階食堂)
車椅子ダンス(1階デイルーム)
車椅子ダンス(1階デイルーム)
11:00〜
14:00〜
15:30〜
自立デイコーラス(地下会議室)
音楽レクリエーション(1階)
ドライブ
11:00〜
15:00
16:30〜
自立デイコーラス(2階)
ゲーム(3階)
ドライブ
15:15〜
17:00〜
ピアノ演奏(1階食堂)
ドライブ
11:00〜
カラオケ(3階)
ゲーム(2階西)
音楽療法(デイルーム)
10:30〜
11:00〜
16:15〜
〇〇△△様 
お誕生日おめでとうございます!!
ゲーム(3階)
湘南ハイツ文化際
11:00〜
ハワイアンコンサート(2階食堂) 14:00〜
〇〇△△様 
お誕生日おめでとうございます!!

ビバラック購入のきっかけ

以前から口腔ケア時に食物残渣や唾液等を吸引できる機器がないかと思っていた折、診療に来られたDrがビバラックを使用されており『これはすばらしい!』と思いさっそく購入いたしました。

ビバラックを使った口腔ケア

夜に一度が精一杯・・・

クロスハート栄・横浜での口腔ケアはDH(歯科衛生士)の田中さんが入所されてから本格的に実施するようになりました。 それまでは歯みがきの習慣の無い方、磨いてもらう事への抵抗感のある方、ご自身で出来るという自信のある方、拒否のある方等・・・とスタッフの口腔ケア不慣れもあり、夜のみの実施が精一杯でした。

田中さんとビバラックの最強タッグにより!!

田中さんがクロスハート栄・横浜に勤務されるようになり本格的に口腔ケアを導入してからは、スタッフの協力とビバラックの導入もあり、現在では一日に三回、口腔ケアを実施できるようになりました。 ちなみに現在、スタッフへの教育は入所時の一次教育とその後の口腔ケア最中に行う指導。

ビバラック導入前 ビバラック導入後
ケアに時間が掛かり行列が出来てしまっていた。 始めはスタッフの抵抗もあったが慣れる事で効率よく行えるようになり1日3回の実施が可能になった。
歯ブラシのみでの実施 口腔内の状態が良くなった
うがいが出来ない方に対しては口角をひっぱり水を流すのみの口腔ケアでした。
→これでは効率が悪く汚れがほとんど取れない。
歯肉からの出血がほとんど無くなった。
(往診されているDrからのお話)

この人に注目

氏名 桜井孝和さん 介護福祉士 桜井孝和さん
役割 介護福祉士
前職 技工士
8年間技工士として勤めた後今年4月から現職
転職の動機 歯科技工士時代の、Drとの在宅往診同行の際に興味が湧いた。クロスハート栄に関して口腔ケアをしっかりやっている施設だなぁ〜と思いました。

INTERVIEW

ビバラックの良い点は?

安全に口腔ケアが行える

特に、ご自身でうがいが出来ない方に対して安全に口腔ケアが行える。吸引力が強いのでさっぱりするくらい十分な水分を使用しても問題ない。
メンテナンスに手間がかからない

ビバラックへの今後の希望は?

注水チップ使用時の勢いをウォーターピック並に!
もっとコンパクトに!

介護を行う際、気をつけていること、心掛けていることは?

ご利用者様が主役です

ご利用者様の残存している機能を低下させないように、可能な限りご本人ができる事はご本人に行なっていただき、できない事を援助するように心掛けています。施設ではあくまでもご利用者様が主役ですので私共職員は空気のような存在でありたいと思っております。

口腔ケアと他のケアと比較して難しい点、工夫をしている点は?

コミュニケーションと
思い通りにいかないのが口腔ケア
日々のコミュニケーションと
スキンシップ!をモットーに!

口腔内は特に過敏になりやすい箇所なので、いきなり口腔内に歯ブラシを入れたりすると拒否をされる事が多々あります。 まさに、なかなか思い通りにいかないのが口腔ケアだと思います。 私の場合は必ず声をかけたり、過敏な部位より遠い所から行うようにしています。

ビバラック利用者の声 『いつまでも美味しく食すために!!』  桜井孝和

要介護者の口腔内は、介護の中ではいつも後回しされ劣悪の環境である方々が多く、美味しく食を味わうことが出来てないように思います。

それは、介護の中で介助するのが最も難しい場所であり、介護者に要介護者が思うように訴えられない現実があります。 私達クロスハートでは口腔ケアの専門家である歯科衛生士の指導により口腔ケアの重要性を認識し『ビバラック』を使用した口腔ケアを行なっております。

『ビバラック』はご自分でうがいのできない方や嚥下障害のある方にはとても有効で口腔清拭だけでは取り除けない残渣物をキレイに取ることができます。また、吸引しながら磨くということで誤嚥を防止するというメリットもあります。 いつまでも口から食べる幸せを実感でき、尊厳のある生活を送ることのできるよう、スタッフ一丸となって努力していこうと思っております。

最後に・・・

『質の高い口腔ケアをめざして・・・』 記念すべき再開の第一号は、クロスハート栄・横浜にお邪魔しました。 クロスハートは玄関を入ると、かわいい”りんご”の置物と、スタッフのお揃いの服がどこかのホテルを思わせるような雰囲気でした。

こちらでの口腔ケアは、食事を済まされた方から食堂に設置されている洗面台にスタッフがご利用者さんをお連れして行われます。 このようにビバラックを大勢の方が集まる場所に設置し生活の流れの中で口腔ケアを行う事で、限られた時間の中で多くの方の口腔ケアを行うことが可能となっています。 ビバラックを使用しての口腔ケアは『初めは上手く出来なかったけど、慣れれば短時間で、楽っ!!』 とはスタッフの声。 口腔ケアを安全に短時間で行うためにビバラックが活用されています。

このように歯科の専門家以外の方でも慣れていただければ、本当に簡単に使用していただけています! 介護の中でも手間と時間がかかると思われがちな口腔ケアですが、ビバラックを使用する事で質の高い口腔ケアを目指してしていただければと思っています。

鞄結梛Z研 歯科衛生士 中山かな子

ビバ子のワンポイントアドバイス!

痴呆の方に拒否されることが・・・

痴呆の方は特に、普段と違う事をされると拒絶する傾向があります。また,過敏に反応するため導入前のスキンシップが大切になります。いきなり始めるのではなくまずはコミュニケーションから!手や頬のマッサージも重要ですね。

チップ先が歯肉に当り痛がる方が・・・

チップの先端の向きに注意してください!付属の吸引チップなら、先端が360°自由に回転しますので、先端部が直接口腔内に当るのではなく側面をあてがえるよう調節して効率良く吸引を行ってください。特に粘膜は傷つきやすいので細心の注意をはらうようにしましょう。

どのような態勢での使用がベストなのでしょうか?

吸引力が強いとはいえ、完璧ではありません。やはり要介護者の方の状況に合わせて態勢を変え、極力水等が入り込まないような配慮を心掛けるようにしましょう。