口腔ケアと全身の健康

口腔ケアによって咽頭部の細菌が減る


口腔内には多くの細菌(口腔細菌)がいます。一説によると歯垢1mgに1〜10億の細菌が生息しているといわれています。

これらの細菌が、咽頭を通って食道や肺に運ばれる可能性があることから、口腔ケアが非常に重要になってきます。施設利用者を対象に口腔ケアをやった場合とやらない場合を比較し、咽頭部の細菌数をみたところ口腔ケアを行った方のほうが、有意に咽頭部の細菌が減少することが明らかになりました(図3)。

また口腔ケアによって歯肉炎が確実に改善することがわかってきました。(図4,5
歯肉炎や歯周病を引き起こす菌が、肺炎の原因菌という報告があり、今後、歯肉炎の改善についてもっと注目する必要があります。